俺自身の休憩室

徒然なるままに…

Mission completed

台風の影響で山の中の重要施設が停電。もちろん自家発電装置で機能しているが、燃料が切れるのは時間の問題だし、機器の一部には障害が発生しているようだ。電力会社によると、復旧の見込みが全くたたないとのこと。


【調査】
ヘリで上空から林道が通れるかどうかを調べたところ、なんとか通行できそうだった。しかし、林道に樹木が覆いかぶさり、上空からでは所々確認できない個所もあった。


【トライ1】
林道が通れる可能性が高いと判断して、部下を3人連れて4輪駆動車2台で現地に向かう。山間部ではがけ崩れや、道路の路肩の崩落があり、車1台がギリギリ通れるところが何か所もあった。職場から車で2時間走り、舗装道路から林道に入る。目的地は7キロ先だ。
今にも崩れそうな林道を徐行で1.5キロほど進んだところで、土砂崩れにより通行できなくなっていた。
もともと最後は徒歩で進むつもりだったのだが、予想よりもはるかに手前なので、ここからでは夕暮れまでに戻れそうにない。やむなく引き返した。


【トライ2】
土砂崩れ個所から徒歩で往復できる体制を整え、再度現地に向かう。林道に車を停めて徒歩で進む。高地なので割と涼しいが、最後の1キロ弱はケモノ道の登山なので汗だくになる。なんとか現地にたどり着き状況を確認したところ、早急な燃料補給とメンテナンスが必要であることが判明した。今後の対策を練りながら、徒歩で下山した。


【トライ3】
やむを得ないのでヘリで行くことにした。すごい山中なので着陸可能な場所はない。現場から200メートル離れた樹木が少ない山頂に、人も燃料も全部つり下げだ。

山頂から現場まで200メートルの山道。6人で800リットル(燃料缶40個)を運ぶのだが、俺は別の任務もあり4往復しかしていない・・・。

3時間程度で燃料補給もメンテナンスも完了し、ヘリを呼んだ。

ヘリに吊り上げてもらって機内に乗り込んだ途端、安堵感とともに、どっと疲れが出た。
あぁ、年とったなぁ。