俺自身の休憩室

徒然なるままに…

経験

ずいぶん涼しくなってきたので、ティータイムはホットコーヒー。妻と一緒の朝は豆から挽くコーヒーメーカーだが、一人で飲むときは粉+使い捨てのドリッパー。豆は挽きたてで飲むので安物だが、粉はちょっと上等(嬉)。

先週30年ぶりに10キロ走った際の記録が「59分」というあまりのふがいなさに、妻友のハヤシッチから「試走するべし!」とのアドバイスをいただいたので、早速試走してみることにした。まずは、ネットでコースと高低差などを確認し、車で走ってみた。うーん、登りと下りが激しい・・・。
これまでの自分としての分析は、「おっさんバスケを10分連続でプレーできる+おなか廻りをなんとか・・・」を目的としたジョギング(ランニングではない)をしていたので、タイムを気にして走ればもう少し走れるのでは(甘)・・・。ということで、今日は最初から気合を入れて走ってみることにした。最初の2キロは主に下り坂なので快調だ! そこから思いっきり上り坂。「上り坂はピッチ走法。」と昔聞いたことがあるので歩幅を縮めて回転を上げる。さっきまでの半分くらいのペースになってしまった上に、めっちゃしんどい!!!オハラ(の車)とすれ違った気がしたが、意識がもうろうとしていて幻覚かもしれない。
なんとか登り切り、今度はちょっと下りの長ーい直線。しんどいのがちょっとマシになってきたのでペースを上げる。よっしゃぁ、ええ感じに戻ってきた。と思ったら、またもや上り。泣きそうになったところで安井方面からフィアットが出てきた。見るとハルナが満面の笑みで手を振ってくれている。泣きそうにしんどい俺も「楽勝さっ!」的な笑顔で応えておいた(笑)。
その後も、アリとキリギリスの話を思い出しつつ、恐らくスキップの人にも抜かれるスピードになりながら何度か上り坂を乗り切り、「この交差点を左折すれば、あと2キロ」のところまでたどり着いた。と思った瞬間、交差点の右から女子高生の陸上部の10人くらいの集団+引率の先生のワゴン車が俺の前に入ってきた。おそろいのジャージがカッコイイ。だが、これが俺のペースよりちょっとだけ遅い微妙なスピードだ。気を使って、ワゴン車の先生(たぶん)が窓から手を出し、俺に先に行くように合図をしてくれる。でも、追い越すには結構なパワーが要りそうで気付かないふりをしたいところだ・・・。しかし、優しい先生はしつこく手を振り続ける。
思い切って車の右側に出た。ガス欠寸前だがギアをトップギアに入れ、女子高生の列を追い越した。あと1キロ。めっちゃしんどいのに、ちょっと優越感・・・脳の働きがおかしくなってきたのかもしれない。ニヤケ顔で走っていたのもつかの間、後ろから足音が近づいてきた。振り返ると、さっきの女子高生が何やらキャッキャとしゃべりながらスパートをかけてくるではないか。ここで抜かれるほど恥ずかしいことはないので、後ろには気づかないふりをしながら、「クマに遭遇した」と心の中で仮定して死に物狂いで最後の500メートルを走った・・・。
結局、9.5キロ(最後のトラックへは入れなかった。)で49分。しかもボロボロ(泣)。

へんっ、参加することに意義があるのさ!
分かったことは、俺の分析は大間違いで、まったくのスタミナ、経験、知識不足。